【10月26日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、ZOZOチャンピオンシップ(Zozo Championship 2020)は25日、米カリフォルニア州サウザンドオークス(Thousand Oaks)のシャーウッド・カントリークラブ(Sherwood Country Club、パー72)で最終日が行われ、パトリック・キャントレー(Patrick Cantlay、米国)が通算23アンダーで逆転優勝を果たした。

 28歳のキャントレーは、キャリア自己最多となる9バーディーを奪ってスコアを7ストローク伸ばし、世界ランキング2位のジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)と同3位のジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)を抑えて優勝した。

 2017年のシュライナーズ・ホスピタルズ・フォー・チルドレン・オープン(Shriners Hospitals for Children Open 2017)、2019年のザ・メモリアルトーナメント(The Memorial Tournament 2019)に続くツアー3勝目を挙げたキャントレーは「ここにきて、自分のゴルフのギアが上がってきているように感じる」「マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2020)に向けて良いタイミングでかみ合ってきた」と話した。

 ラームとトーマスは1打差の2位タイとなった。トーマスは最終18番で約1.2メートルのバーディーパットを沈めて追いつき、一方のラームは今大会不在のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)から世界ランク1位の座を奪取することはできなかった。

 マスターズでキャリアグランドスラムを狙うロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は、4日間で自己最多の29バーディーを奪ったが、8打差の17位タイに終わった。

 マキロイは「僕が奪った29バーディーは、大会を優勝するには十分すぎる数だ」「あとはとにかくミスを減らさないと」「この数のバーディーを毎回取れていれば、遅かれ早かれ悪い部分を取り除いて、正しい場所へたどり着けるはずだ」とコメントした。

 タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は前年のマスターズ、また新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)が発生し、開催地が変更される前に日本で行われた昨年のこの大会を制しているが、最終日は「74」で結局77人中72位で大会を終えた。

 ウッズは「今週の収穫は…、パットが良かったことだけかな。うまく転がせたと思う」「残念ながらそのほとんどはパーで、ボギーもちらほらあった」と話した。

 メジャー5勝のフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は「78」をたたき、ウッズからさらに4打差離れた76位に終わった。

 松山英樹(Hideki Matsuyama)は最終日6アンダーで通算13アンダーとし、日本勢トップの28位タイに入った。(c)AFP