【10月25日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は23日、アマゾン・プライム(Amazon Prime)で最近公開された映画『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(Borat Subsequent Moviefilm)』の主演の英コメディアン、サシャ・バロン・コーエン(Sacha Baron Cohen)氏について「つまらない男」だと述べ、同氏のファンではないと明かした。

 コーエン氏製作・主演の『続・ボラット』では、トランプ氏の顧問弁護士ルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)氏(76)が色っぽい女性との偽の「インタビュー」に応じるシーンに疑いを招くような場面が含まれているとされ、これについて同氏はきまりが悪い説明をしなければならない事態となっている。

 大統領専用機「エアフォースワン(Air Force One)」内でこの映画について記者から質問を受けたトランプ氏は、「何があったのか知らない」と返答。

 約15年前にあった出来事を示唆しながら、「だが数年前には、そう、彼は私をだまそうとした。そして私だけがとんでもないと言ったんだ。彼は詐欺師だ。彼が面白いとは思わない」「私からしたら、彼はつまらない男だ」と語った。

 トランプ氏はこの出来事の詳細に触れなかったが、コーエン氏は2003年、悪党かぶれのアリ・G(Ali G)役でトランプ氏と対談し、アイスクリームを食べるための特別な手袋を販売する新事業を売り込んだ。

『続・ボラット』には、ホテルの一室でインタビュアーの女性を前にジュリアーニ氏がベッドにもたれ、ズボンの中に手を入れる場面がある。

 偽のインタビューのシーンについてジュリアーニ氏は21日、ツイッター(Twitter)で怒りを表明し、「完全なるでっち上げ」だと否定した。

「私は録音機器を外した後、シャツを(ズボンの中に)入れていた。インタビューの前後や最中に不適切なことは一切なかった」と説明し、「もしサシャ・バロン・コーエンが別のことをほのめかしているのなら、彼は冷酷無比なうそつきだ」と批判した。(c)AFP