【10月25日 Xinhua News】レジャーの選択肢の多様化が進む中国で、好きな時に好きな場所に行けるドライブ旅行への熱が高まっている。新型コロナウイルス対策が恒常的な予防の新段階に入るなか、消費者は旅行の安全をより重視するようになり、短距離や近場へのドライブ旅行が業界全体を先駆けて復活している。

 業界関係者によると、ドライブ旅行はここ数年、市場規模をますます拡大し、国民が旅行に出かける際の重要な選択肢となっている。中国旅游車船協会などの部門が発表した「中国ドライブ・キャンピングカー(RV)・キャンプ旅行発展報告(2019~20)」によると、19年にドライブ旅行に出かけた人は延べ38億4千万人に達し、国内観光の64%を占めた。

 年齢構成では若者がドライブ旅行の多数を占める。今年上半期(1~6月)の携程旅行網(トリップ・ドットコム・グループ)のレンタカー予約者のうち、24~40歳は51%、24歳以下は12%で、40歳以下が63%を占めた。

 ドライブ旅行の市場規模の拡大に伴い、RVのレンタルや販売、民泊などの関連産業も盛り上がり、逆風の中で成長している。キャンピングカーサイト「21世紀房車網(21rv.com)」によると、全国のRV保有台数は19年末時点で14万8800台に達し、前年同期比の伸び率は48・1%とここ数年の最高を更新した。(c)Xinhua News/AFPBB News