【10月25日 AFP】米大統領選まで残り10日となった24日、活気づく民主党候補のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領とバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領は、新型コロナウイルスの感染対策で大失敗をしたとしてドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を批判した。一方でトランプ氏は、世論調査で後れを取っているにもかかわらず、変わらぬ熱狂ぶりを見せている。

 米国では、新型コロナウイルスにより22万4000人が死亡。流行の終わりが見えない中、有権者の多くはトランプ氏がコロナ危機対策を怠ったと話している。

「それがドナルド・トランプ政権だ」とバイデン氏は24日、生まれ故郷で激戦州でもあるペンシルベニア州で行われたドライブイン形式の集会で行った演説で述べた。大量の干し草やハロウィーン仕様のパンプキンで装飾されたステージで演説したバイデン氏は、トランプ氏は国民にコロナでの死に方を学ぶよう求めているとも述べた。バイデン氏はこの日、ペンシルベニア州の2か所で集会を開いた。

 バイデン氏の選挙陣営はこの日、オバマ前大統領も起用。フロリダ州マイアミで行われたドライブイン集会でオバマ氏は、トランプ政権のコロナ対策を批判し、集まった支持者に対して「このホワイトハウス(White House)はどうにかして何かを実行したがそれが完全に失敗に終わったという考え方はナンセンスだ」と主張した。

 さらに、3週間前にトランプ氏が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院したことについて、「ドナルド・トランプ氏が突然私たちみんなを守ろうとすることはない。彼は自分自身を守るためのこの基本的な措置を講じることすらできない」と指摘。またトランプ氏が白人至上主義を非難しなかったこと、何度も公共の場でうそをついたことなどを挙げ、バイデン氏に一票を投じるよう訴えた。(c)AFP/Jerome Cartillier with Sarah Titterton in Washington