【10月25日 AFP】20-21スペイン1部リーグは24日、第7節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)とレアル・マドリード(Real Madrid)の伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」は、レアルが3-1で勝利して危機的状況を最高の形で回避するとともに、優勝を争うであろうライバルに先制パンチを浴びせた。

 史上初となる無観客でのクラシコで、両チームはスペインの2強衰退のさらなる証拠を目にしたいという周囲の考えとは裏腹の魅力的な試合を披露し、序盤にフェデリコ・バルベルデ(Federico Valverde)とアンス・ファティ(Ansu Fati)にそれぞれゴールが生まれたが、レアルは後半のセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)のPKで勝ち越すと、終了間際のルカ・モドリッチ(Luka Modric)の得点で突き放した。

 バルセロナとしては、レアルを公式戦3連敗に追い込み、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督にさらなるプレッシャーをかけるチャンスだったが、結果としては勝利したレアルが1試合消化が多い状況ではあるものの、バルセロナに勝ち点6差をつける形となった。

 ジダン監督は「たったの勝ち点3ではあるが、楽しまなくてはならない。何しろ、チームについていろいろなことが言われていたからね」と話した。

 ラモスも「どんなチームにも悪い時期はあるし、今回のはたった1週間で終わってくれたと思いたい」「一番古いライバルに、相手のホームで勝つのはいつだって満足感がある」とコメントした。

 一方で敗れたバルセロナは、特にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるチェックを経て与えられたラモスのPKの場面ではクレマン・ラングレ(Clement Lenglet)にユニホームを引っ張られたラモスが大げさに倒れていた中で、不当な判定をされたと感じている。

 ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は「スペインでのVARがどういう仕組みかは、そのうち分かるのかもしれない」「われわれはリーグ戦5試合を戦ったが、VARの介入はバルサの不利になるものばかりだ」と話した。

 アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は2-0でレアル・ベティス(Real Betis)を下して2位に浮上。一方でセビージャFC(Sevilla FC)は0-1でSDエイバル(SD Eibar)に敗れ、ホームで足をすくわれた。(c)AFP