【10月25日 CGTN Japanese】広州のある盲導犬サービスセンターは最近、盲導犬の「クラウド飼育」モデルを打ち出しています。

 中国の盲導犬訓練基地は、盲導犬として必要な適性を備えた犬が少ない上、人件費や高い経営費用などの課題を抱えています。その対策として、広州のある盲導犬サービスセンターでは、「クラウド飼育」モデルを打ち出し、市民からの寄付を増やすことで、経営難の緩和を図ろうとしています。

 センターは、月ごとに10元(約160円)を支払う飼い主に、ウイチャットなどを使って縁組した盲導犬の訓練中の写真や動画を送信してその日の訓練の内容や犬の様子などを説明するとともに、定期的ではないものの、飼い主と犬の面会日も設けています。また飼い主には基地の管理活動にも参与してもらいます。

 統計によりますと、どの国でも、視覚障害者の少なくとも1%が盲導犬を利用しています。中国の場合、2016年末の時点で視覚障害者は1700万人に達しており、少なくとも17万頭の盲導犬ニーズがありますが、実際に盲導犬として活動しているのは200頭に満たないのが現状です。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News