【11月12日 AFP】米国の一流の時事評論家の男性が「ズーム(Zoom)」で下半身を露出させたのは、ビデオ会議中にうっかり裸体をさらしてしまった初のケースではないが、最も衝撃的であることはほぼ間違いない。

 大統領選挙について同僚とビデオ会議中に自身の男性器を画面に映したとして、米誌ニューヨーカー(New Yorker)から停職処分を受けた著述家でもあるジェフリー・トゥービン(Jeffrey Toobin)氏(60)は先月、謝罪した。

 今回の一件をいち早く報じた米オンラインメディア「バイス・ニュース(Vice News)」の電話取材に応じた複数の情報筋によると、米CNNの法務アナリストでもあるトゥービン氏は、自慰行為をしているところを目撃されたという。

 それが起きたのは、ニューヨーカー誌のスタッフとラジオ局WNYCとの間で選挙のシミュレーションを行っている最中だった。

 バイスの匿名の情報筋によると、シミュレーションでグループに分かれて議論している間、トゥービン氏はズームで別の通話に応答しているようだったが、その後カメラに映った時に男性器に触れているのが見えたという。

 トゥービン氏は、バイスに寄せたコメントで「カメラに映らないと思って、恥ずかしくなるほど愚かな間違いをしてしまった。妻や家族、友人や同僚に対して申し訳なく思う」と述べている。

「ズームの画面に自分が映っているとは思わなかった。誰にも見えていないと思っていた。映像をオフにしたと思い込んでいた」と、トゥービン氏は続けている。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)のため、ビデオ会議が急速に広まったが、今回の一件は、チャット参加者が予想する以上のものを不注意に露出してしまうという最新の事例だ。

 9月には、ビデオ会議形式で開かれていた議会審議中にパートナーの胸を触っていたアルゼンチンの国会議員が、停職処分となった。

 議会内に設置された大型スクリーン上で別の議員が発言している時、それぞれの自宅にいる参加者らが画面に表示されたが、その際にフアン・エミリオ・アメリ(Juan Emilio Ameri)議員(47)が女性の片方の胸をTシャツから露出させ、キスをする姿が映し出された。

 その場で審議を中断した議長はその後、審議を延期する判断を下した。

 アメリ氏は混乱した様子で謝罪しようと試み、自分はその時、インターネットに接続していると思っていなかったと弁明した。

「パートナーが10日前に豊胸手術をしたので、彼女がバスルームから出てきた時にインプラントの具合を聞き、キスをした」と、アメリ氏は述べた。