【10月22日 AFP】銅生産で世界最大を誇る南米チリは、今週末に行われる憲法改正の是非を問う国民投票を前に、銅のナノ粒子で投票所を消毒する計画だ。政府が21日、明らかにした。

 鉱業省によると、33万5000人超が投票予定の首都サンティアゴでは、投票所49か所にある記載台1000台以上がこの方法で消毒されるという。

 エンリケ・パリス(Enrique Paris)保健相は、「さまざまな素材を用いた研究が行われており、現に銅ではコロナウイルスなどの有機体が長時間生存できない」と説明。「つまり、ウイルスは死に、不活性化する。これが安全面で非常に重要となる」と述べた。

 米国で行われた研究によると、新型コロナウイルスはプラスチックやステンレス鋼の表面で2~3日、段ボール上で24時間生存できるが、銅の表面上ではわずか4時間で分解される。(c)AFP