【10月22日 AFP】男子テニス、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は21日、連覇が懸かる11月のパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2020)を欠場すると明かした。

【写真特集】歴代の男子テニス世界ランキング1位

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け変更されたランキングシステムでは、仮に同大会に出場しても新たにランキングポイントを獲得できないことが理由だとしている。

 ジョコビッチはセルビアの日刊紙スポルツキ・ジュルナル(Sportski Zurnal)に対し、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が持つ男子世界ランキング1位の最長在位記録を抜く来年3月8日まで王座を維持することが最優先事項だと話した。

 ジョコビッチは、「ポイントを加算できないのでパリ・マスターズには出場しないが、ウィーン(エルステ・バンク・オープン<Erste Bank Open 2020>)とロンドン(ATPファイナルズ〈ATP Finals 2020〉)には行く」と語った。

「去年はウィーンでプレーしなかったから、最大500ポイントを獲得できる。ロンドンでも取れるポイントがたくさんある」

 現在母国の首都ベオグラードで練習中のジョコビッチは、ランキングでは自身に最も近いラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)の二人から目を離さないようにする必要があると話している。

「年末までのナダルとティエムの数字、後はその後の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)も影響してくるが、自分はいい位置につけられている」

 現在ジョコビッチは2位のナダルに約2000ポイント差をつけているが、今月の全仏オープンテニス(French Open 2020)決勝では0-6、2-6、5-7で同選手に完敗を喫している。(c)AFP