【10月22日 Xinhua News】中国国家薬品監督管理局は19日、同局が主催する「2020年全国医療機器啓発週間」のイベントで、マスクや防護服、赤外線温度計など日常生活に密着した医療機器を手がける国内メーカーが8月末時点で2万6456社に上り、前年同期より4割増えたことを明らかにした。

 同局は今年初め、新型コロナウイルス感染症対策を徹底するため、医療機器の緊急審査・承認プロセスを加速させた。中国では医療用防護服と医療用マスクの製品登録証数が新型コロナ発生以前の13・3倍、9・2倍にそれぞれ増えたほか、再利用できる防護服2種類が承認を得て販売されている。新型コロナ検査キット49種類、血液浄化装置2種類、人工呼吸器8種類などが緊急承認を得て発売され、新型コロナ対策に貢献している。

 同局担当者によると、イノベーションを奨励し、産業競争力を高めるため、医療機器登録人制度改革を着実に進め、製品登録と生産許可を切り離し、資源配分を最適化させている。現時点で北京市や上海市、広東省(Guangdong)、江蘇省(Jiangsu)、吉林省(Jilin)など22省・自治区・直轄市が同制度を試験的に実施。9月までに同制度に基づいて承認、発売された製品は552種類に上り、19年の6倍近くとなった。上海市を例に挙げると、既に半数近くの医療機器が同制度の試験的適用範囲拡大により、省をまたぐ委託生産を実現している。(c)Xinhua News/AFPBB News