【10月21日 CGTN Japanese】新型コロナの感染拡大が中国で終息に向かいつつある中、感染症の影響を乗り越え、順調に業績を伸ばしている企業が増えています。10月半ば、CRI日本語部の記者が浙江省(Zhejiang)寧海県(Ninghai)にある日系企業を取材しました。

 浙江省は、コロナ禍でも企業の安定した経営を確保するため、社会保険料や税収の削減・免除、電気・水道代などの割引、作業員の確保などで、企業のサポートに努めてきました。

 寧海県に進出している日系企業の最大手は、自動車のエアコン用コンプレッサーに使う部品を作るダイカスト・メーカーです。この企業は2月半ばに生産を再開した後、事業は急速に回復し、通年ベースの業績は去年の倍になると見込まれています。

 浙江省寧海県の政府関係者の話によりますと、現地では6月以降、企業の生産能力はほぼすべて回復し、地方政府としては、今後も日系企業を含めた外資向けサービスを強化させていくということです。

 なお、現地に進出した日本旭東ダイカスト株式会社(本社・小田原)の小野時人取締役副社長は、「旭東は創業百年を目指す中で、中国と一緒になって安定と繁栄を築く方針はずっと変わっていないし、これからも変わらない」と示しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News