【10月24日 AFP】米フロリダ魚類・野生生物保存委員会(FWC)は今週、100万ドル(約1億円)超に相当するモモンガ数千匹を捕獲して違法取引に及んだとして、7人を逮捕したと発表した。逮捕者はさらに増える見通し。

 FWCは昨年1月に通報を受け、1年7か月間にわたり捜査を実施。その結果、フロリダ州中部全域に設置されたわな1万個に最大3600匹のモモンガが捕らえられていたことが分かったという。

 野生のモモンガは同州で保護対象となっているが、国境を越えてペットとして販売されている。容疑者らはモモンガを密猟、密輸し、合法を装って韓国のバイヤーに売っていた。

 捜査の結果、密猟者らからモモンガを購入しながら飼育下で生まれたものだと主張していた業者は、計21万3800ドル(約2200万円)もの収益を得ていたことが分かった。

 FWCによると、3年足らずで密猟されたモモンガは、国際価格で計100万ドル超に上るという。

 逮捕された7人には、違法取引やマネーロンダリング(資金洗浄)、詐欺などの容疑がかけられている。

 また同容疑者らはモモンガだけでなく、同じく保護動物の淡水ガメやワニなども密猟した上、偽造の証明書で取引をし、利益を得ていたとされる。(c)AFP