【11月9日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2020)は8日、第18ステージ(サルスエラ競馬場からマドリード、139.6キロメートル)が行われ、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)が、昨年に続き総合優勝を果たした。

 ブエルタでは2005年のロベルト・エラス(Roberto Heras、スペイン)氏以来となる連続優勝を果たしたログチッリは、3連覇に挑戦する可能性についても示唆した。

 9月のツール・ド・フランス(2020 Tour de France)で総合制覇を目前にしながらも失速し、UTE(UAE TEAM EMIRATES)の同胞タデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar)に1位の座を明け渡していたログリッチにとって、今回の優勝はとりわけ特別なものになるだろう。

 ログリッチは「また表彰台に立てて素晴らしい」とコメントした。「コロナウイルスの危機によって2020年は非常に特殊な一年になった。だから、皆さんの健康を願っているし、この大会を実現してくれた大会主催者に感謝したい」

「僕にとってのシーズンの最後に、(総合優勝の)赤ジャージー(マイヨ・ロホ)と(ポイント賞の)緑ジャージーを手に入れられて良かった」「とても感謝している。また来年会おう」

 計5ステージにわたって赤ジャージーを着用したイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)は、総合2位でのフィニッシュとなった。

 7日の第17ステージでカラパスから強烈な圧力をかけられたもののログリッチは再び崩れることはなく、24秒差を維持してこの日を迎え、王者の貫禄十分に力強くゴールラインを切った。

 EFプロサイクリング(EF Pro Cycling)のヒュー・カーシー(Hugh Carthy、英国)が3位、イスラエル・スタートアップネーション(Israel Start-Up Nation)のダニエル・マーティン(Daniel Martin、アイルランド)が4位、モビスター・チーム(Movistar Team)のエンリク・マス(Enric Mas、スペイン)が5位に入った。

 なお、ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のパスカル・アッカーマン(Pascal Ackermann、ドイツ)がステージ優勝を果たしている。(c)AFP