【10月21日 People’s Daily】「人々の命を守る際に、われわれに必要なのは一切の代償を惜しまないことであり、われわれができることもまた一切の代償を惜しまないことだ」「人々の命を守るためなら、私たちはなんだって捨てることができる」。全国コロナウイルス防疫表彰大会で、中国の習近平(Xi Jinping)総書記は偉大なる防疫精神を概括し、「生命至上」の理念を解説し、国民の深い仁愛精神の伝統と中国共産党の人民中心の価値追及を世に示した。

 人々とその命は何より大事である。疫病の突然の襲来に、習近平総書記は最初からずっと「人々の生命の安全と健康を最優先にする」ことを強調してきた。31の省・自治区・市・新疆生産建設兵団は8万5000の病例を診察し、回復者は8万人を超える。新生児から妊娠8か月の妊婦まで、100歳の高齢者から基礎疾患のある重症患者まで、海外留学生から中国駐在員まで、彼らの治癒や生命の軌跡は、まさに中国共産党の理念を裏付けるものである。一人の患者も見捨てず、少しの希望も捨てず、人命を助け、人の価値を尊重し、人の尊厳を守る、これこそが人民至上・生命至上主義なのだ。

「人々の命に対して責任を負うために、どんな対価も結果も背負う必要があります」。防疫の初期はまさに家族が集まる春節に当たっており、速やかに疫病の伝播を防ぎ、人々の命と健康を守るために共産党中央部は果敢な決断を下し、一連の重要な措置をとった。人の流動性をいったんとどめれば、現実的問題に向き合わざるを得ない。春節休みから仕事に戻るのが一日遅くなれば、全国の国内生産総額は1500億元(約2兆3000億円)の損失になるのだ。しかし人命が何よりも重いゆえに、武漢(Wuhan)への道を封鎖し、春節休みを延長して学校や企業の仕事始めを遅らせ、順序を持って稼働再開を行った。命のために対価を惜しまないこと、これはまさに中国共産党の全身全霊で人民のために服務するという根本的理念である。

 70歳の老人が新型肺炎にかかったとき、10人以上の医療スタッフが十数日にわたって奮闘し、ついに老人の命を救い、治療費150万元(約2300万円)は全て国家が負担した。生命を救うために、人員・薬品・設備・経費などを全力で保障し、人工呼吸器や防護服から食料までを全国から集めた。新型コロナウイルスとの闘いは、新中国が成立し、特に改革開放路線以来蓄積された国力を投じ、危機的状況にあって最大限に運用できる中国の総合的な国力をもって挑んだものであった。

 無数の無名の人々が身をささげ、命を守った。おびただしい医療従事者が白衣をよろいとして、危険を顧みず現場に向かい、ウイルスの侵攻をくい止めた。研究者たちはウイルスとの闘いに責任感をもって奔走した。ウイルスとの闘いには退却も妥協も許されず、マスクのつけすぎで血が出た人や、ひそかに遺書を書き残していた人もいた。彼らの覚悟と奮闘は人々の記憶に残った。生命への敬意は中華民族の精神の根幹と言えるだろう。(c)People's Daily/AFPBB News