【10月21日 AFP】不安定な情勢が続くコンゴ民主共和国東部で20日、武装勢力が刑務所を襲撃し、約900人が脱獄した。現地の警察などが明らかにした。この襲撃については、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。

 警察のツイッター(Twitter)投稿によると、東部ベニ(Beni)にあるカンバイ(Kangbayi)刑務所への襲撃は、20日午前4時半(日本時間同日午前11時半)ごろ発生。受刑者2人を射殺したという。警察は襲撃について、ウガンダのイスラム過激派から派生した武装勢力「民主同盟軍(ADF)」の犯行とみている。

 ベニの市長代行も、2014年以降、ベニで民間人1000人以上を殺害してきたとされるADFの犯行だと主張。「1455人が収容されていたが、逃げなかったのはわずか100人ほどだ」とAFPに語った。

 米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)によると、IS系の通信社アマク(Amaq)は、「カンバイ刑務所襲撃はISの功績だ。最終的に900人を解放した」と報じた。さらに、IS戦闘員がベニにあるコンゴ軍の基地を襲撃したとも報じたという。(c)AFP