【10月21日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)は20日、グループE第1節が各地で行われ、チェルシー(Chelsea)はホームでセビージャFC(Sevilla FC)と0-0で引き分けた。守備のもろさについて批判を浴びていたチェルシーのフランク・ランパード(Frank Lampard)監督は、無失点で勝ち点1を挙げられたことに満足していると認めた。

 この日はミスが続くケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)に代わってけが明けのエドゥアール・メンディ(Edouard Mendy)がGKを務めたが、試合は混沌(こんとん)としたイングランド・プレミアリーグの序盤戦とは大きく異なるおとなしい展開となり、メンディがゴールを脅かされる場面はほとんどなかった。

 サウサンプトン(Southampton FC)に2度追いつかれた17日のホームゲームを含め、チェルシーはプレミアリーグの開幕5試合で3-3のドローを2度も経験しているが、ランパード監督はチームが今季スロースタートを切った理由として、総額2億2200万ポンド(約300億円)の移籍金で補強した選手の多くを同時に起用しているという問題を指摘した。

 これで今季のリーグ戦とチャンピオンズリーグの計6試合で2勝しかできていないチェルシーだが、新戦力の一人であるDFチアゴ・シウバ(Thiago Silva)が復帰したことで、はるかに堅実になっているように見えた。

 この日は新加入選手を5人先発で起用したランパード監督はシウバについて、「きょうの彼はとても良かった。クオリティーと経験をもたらし、周囲の選手に良い影響を与えてくれた。クリーンシートを達成する上で大きな要因となった」と語った。

「チームはこれから良くなっていく。選手たちを定期的にプレーさせられていないから、その時間が増えれば改善されるだろう」

 他のグループEのチームは初出場のレンヌ(Stade Rennes FC)とFCクラスノダール(FC Krasnodar)となっており、チェルシーとセビージャは同組で最も難しい相手だと感じるチームと勝ち点1を分け合ったことを喜んだ。

 ランパード監督は「慎重な試合だった」と続け、「優れた2チームが最初の試合で相殺し合った。理解できることだ。勝ち点を手に前進する」とした。

 熱狂的な観客5000人の前で、レンヌはクラスノダールと1-1で引き分けており、同グループでは全チームが勝ち点1で並んでいる。(c)AFP/Kieran CANNING