【10月21日 AFP】ナイジェリアの最大都市ラゴス(Lagos)で20日、複数のデモ参加者が治安部隊に殺害された。国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)が明らかにした。アムネスティは現在、殺害された人の数を調べているという。

 ナイジェリアでは、長年にわたり市民を虐待してきたとされる警察の特殊部隊「対強盗特殊部隊(SARS)」への怒りで、2週間ほど前から各地で大規模なデモが行われている。

 多くの都市で暴力が激化する中、ラゴス州のババジデ・サンウォオル(Babajide Sanwo-Olu)知事は20日、「犯罪者や悪党がデモの傘下に隠れて混乱をまき散らしている」とツイッター(Twitter)に書き込み、必要不可欠な仕事をする人を除いてラゴスでの常時外出禁止を命じた。

 目撃証言によると、デモの拡大を受け当局がラゴスに無期限のロックダウン(都市封鎖)を発令した数時間後に、外出禁止令を無視して平和的なデモをしていた1000人以上に向けて武装した男たちが発砲した。

 デモに参加していた女性はAFPに対し、「私たちは全員、平和的に座り込みをしていた。照明と屋外広告が消され、みんなが叫び始めた」と語った。そこに正体不明の男たちが発砲し、「みんな命懸けで逃げた」という。

 人気ディスクジョッキーのDJスイッチ(DJ Switch)さんは、銃で撃たれた人の傷口から銃弾を取り出しながら助けを呼ぶ人たちの動画をインスタグラム(Instagram)で15万人に向けて生中継した。 (c)AFP/Sophie