【10月22日 AFP】ポーランド南部クラクフ(Krakow)のフィットネスジムが、新型コロナウイルス対策の規制強化を受け、営業を続行するため「教会」を自称し始めた。

 ポーランド政府は新型コロナの感染者急増に伴い、先週末から国内のプールやジムの大半を閉鎖すると決定した。フィットネス業界が新規制の抜け穴を見つけようと試行錯誤する中、クラクフのジム「アトランティック・スポーツ(Atlantic Sports)」は17日、フェイスブック(Facebook)にこんな投稿をした。

「フィットネス教室は認められていないため、本日より『ヘルシーボディー教会』の信者向けに宗教集会を開催します」

「信じられませんか? この世界では、どんなことでも可能ですよ」

 アトランティック・スポーツはさらに、運動器具の販売店も合わせて開業すると発表。誰でも有料で商品の試用が可能だとうたっている。

 新規制では、全国で飲食店の営業時間が短縮されたほか、首都ワルシャワや感染者の多い地域では結婚式も禁止され、中等学校の授業はリモート形式に切り替えられた。だが、敬虔(けいけん)なカトリック教徒が多い同国では新規制導入後も、マスク着用と人数制限さえ守れば教会での礼拝は認められている。(c)AFP