【10月20日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)は17日、「詩と絵画の浙江省を巡る旅、日本人観光客1万人誘致計画」キャンペーンを開始した。新型コロナウイルス感染症の流行抑制を前提に、今年の第4四半期と今後1~2年の間に、1万人近くの日本人観光客を誘致する。

 新型コロナの影響を受け、世界の観光業界は現在大きな試練に直面している。このため同省は「中国国内の日本人観光客を浙江省へ誘致する」というユニークなアイデアを打ち出した。キャンペーン開始後に、中国にいる日本人ビジネスマンや在住者400人を招き、初回の観光モニターとして省内を観光してもらう。

 同省文化・観光庁の褚子育(Chu Ziyu)庁長は、同省と日本は長年にわたって互いに観光客を送り合う重要なパートナーであり、今回のキャンペーンで同省はコロナの影響下で日本と手を携えて観光業の回復を図っていく決意と自信を示したと指摘。「新型コロナの流行抑制に伴い、われわれは次々と日本へ観光客を送り込むだろう。浙江省でも多くの日本の友人に会えることを期待している」と述べた。

 キャンペーン始動式では同省の大手旅行会社数社が日本の旅行大手JTBやHISの代表、他の旅行業界代表と現場で契約を結んだ。同時に多くの日本の有名旅行会社もオンラインで「クラウド契約」を締結。オンラインと現場での契約は、同省と日本が新型コロナ抑制後に、観光客の送り出しと受入れ、観光市場の促進、人材育成、文化と観光の融合などの分野で長期的に協力していくことを意味する。

 日本の福田高幹駐上海副総領事は式典で、日本の観光客が同省を訪れることに非常に前向きな期待を寄せており、双方が協力の中で同省と日本の観光協力の枠組みを改善し続けることを期待していると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News