【10月20日 Xinhua News】中国湖南省(Hunan)汨羅市(Miluo)の文物管理所は、同市長楽鎮(Changle)でこのほど出土した獣面文青銅鐃(にょう)について、同省の文化財専門家の鑑定で商(殷)代後期のものだと判明したと明らかにした。鐃は中国古代の打楽器の一種。

 青銅鐃は8日夜、同鎮海螺山の建設現場で発見された。全体の高さは52センチで柄の部分は33センチ。胴径は23センチで重さは約33キロ。表面は部分的に腐食しているが原形を保っている。専門家は自然の神々を祭る際に使われたものだと説明する。

 文物管理所の趙磐(Zhao Pan)所長は、青銅鐃が出土した海螺山について、長楽鎮の西沙湾商周遺跡に近く、かつて青銅豕磬(しけい、豚をかたどった打楽器)が出土した白塘鎮の劉家塅(りゅうかだん)商周遺跡と同じ汨羅江流域に属すると説明。商・周時代の同流域の人々の活動を研究する上で、重要な価値を持つと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News