【10月19日 AFP】自転車ロードレース、ツール・デ・フランドル(Tour des Flandres 2020)は18日、ベルギー・アントワープ(Antwerp)からアウデナールデ(Oudenaarde)までの243.3キロメートルで行われ、アルペシン・フェニックス(Alpecin–Fenix)のマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)が「モニュメント」初勝利を飾った。

 しかし、ドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)の世界王者ジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe、フランス)がバイクと衝突して激しく落車したため、レースは陰鬱(いんうつ)なものになった。

 シクロクロスの世界選手権(UCI Cyclo Cross World Championships)で3度の優勝を誇るファン・デル・プールは、同選手権でこちらも3度の世界制覇を果たしたチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)の宿敵ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)、そしてアラフィリップと共にメイン集団を抜け出し、3人の逃げ集団を形成。

 しかしアラフィリップはリタイアを強いられたため、ファン・デル・プールとファン・アールトの両者が最後まではらはらするせめぎ合いを見せた。

 父アドリ(Adrie Van der Poel)氏も34年前に同大会で優勝しており、ファン・デル・プールは親子2代で同大会を制したことになる。

 クイックステップは発表文の中で「世界王者(アラフィリップ)は病院に搬送され、レントゲン検査の結果、右手の骨折が判明した」と記した。「フランドルがシーズン最終戦となっていたアラフィリップは、月曜日の朝に手術を受ける」 (c)AFP