【10月20日 CNS】今年の冬はインフルエンザと新型コロナウイルス感染症が流行する二重のリスクがあり、北京市は高齢者と小中学生向けのインフルエンザワクチンの無料接種を増やす。科興控股生物技術(シノバック・バイオテック、Sinovac Biotech)や中国生物技術(CNBG)などの製薬会社は生産ラインをフル稼働してワクチンを増産しており、供給は大幅に増加する見込みだ。

 ワクチンを接種して抗体ができ、その効果が出るまでは約2~4週間を要する。そのため北京市は早期のワクチン接種を呼びかけている。

 北京市は無料接種用のインフルエンザワクチンを2019年より21%増やし、自費接種用ワクチンも昨年接種した人数の2.1倍分を用意した。市内全域で446の無料接種スポットと480の自費接種スポットを設置した。

 北京市ではインフルエンザワクチンの無料接種は今月中旬から始まり、全て予約制で行う。市は今年、新たに電子地図の「ワクチン接種マップ」を作成。通信アプリ「微信(ウィーチャット、WeChat)」の北京疾病管理予防センター公式アカウントで検索すると、最寄りのワクチン接種ポイントや電話番号、サービス時間帯が分かる。

 今年のインフルエンザワクチンは、世界保健機関(WHO)が推奨する3価ワクチン(A型ウイルス2種とB型ウイルス1種に対応)と4価ワクチン(A型2種とB型2種に対応)が含まれている。無料接種は今月中旬から11月30日まで、60歳以上と小中学生を対象に行う。自費接種は9月25日からすでに始まっており、来年2月末まで続く。(c)CNS−北京日報/JCM/AFPBB News