【10月19日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2020)は18日、第15ステージ(リボルト空軍基地からピアンカバッロ、185キロメートル)が行われ、ドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)の総合首位ジョアン・アルメイダ(Joao Almeida、ポルトガル)は、チームサンウェブ(Team Sunweb)のウィルコ・ケルダーマン(Wilco Kelderman、オランダ)の挑戦に何とか耐えたが、その差を縮められた。

 ケルダーマンは区間優勝を飾ったイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のタオ・ゲイガンハート(Tao Geoghegan Hart、英国)に次ぐ2位でフィニッシュし、大会最終週に入る中で力を見せつけた。

 一方、ゲイガンハートは北東部ピアンカバッロ(Piancavallo)の山頂フィニッシュへと向かう最後の厳しい上りを経て、単独でフィニッシュ。イネオス勢にとって今大会での5勝目となった。

 最後の上りで息を切らして口を開けていたアルメイダは、ゲイガンハートと37秒差の4位と奮闘し、第3ステージ終了後から着用し続けているマリアローザ(ピンクジャージー)を維持。しかし、ミラノ(Milan)でのフィニッシュまであと1週間になる中、約1分あったケルダーマンとの差は15秒にまで縮められた。

 アルメイダは「とてもハードなステージだった。最後の上りで前にいた3人は、僕にとって速すぎた」とコメントした。「自分の体も限界も理解しているから、後退せざるを得なかった。なんとかマリアローザを守れてうれしいし、改めて自分のチームに感謝したい」

 ゲイガンハートは、最後の数キロで共にレースを先導した2位ケルダーマンと3位ジェイ・ヒンドリー(Jai Hindley、オーストラリア)のサンウェブ勢にそれぞれ2秒差と4秒差をつけた。

 一方、トレック・セガフレード(Trek Segafredo)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)やNTTプロ・サイクリング(NTT Pro Cycling)のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Domenico Pozzovivo、イタリア)、アスタナ(Astana Pro Team)のヤコブ・フグルサング(Jakob Fuglsang、デンマーク)ら有力選手の望みはほぼ確実についえた。

 共に35歳のフグルサングとニバリはこのステージに合っているとみられていたが、ケルダーマンから1分半以上遅れてフィニッシュした。(c)AFP