【10月19日 Xinhua News】中国北京市では2019年、同市の戸籍を持つ市民の平均寿命が82・31歳に達した。同市の高齢者(注:WHOの65歳と異なり中国では60歳以上が高齢者と定義)扶養率も44・3%に達している。この数字は同市では働く世代2・3人で高齢者1人を扶養していることを意味する。同市の高齢者工作委員会弁公室と高齢者協会が18日発表した「北京市高齢者事業発展報告(2019)」で明らかになった。

 同協会の孫立国(Sun Liguo)副会長は、報告は19年末の同市の高齢者人口データを基礎にしており、年齢別、性別、地区別に高齢者人口の状況が紹介されていると説明した。

 同市の高齢者人口はベースが大きく、増加率も高い。15年から19年までの間に市の満60歳以上の常住人口は340万5千人から371万3千人に増え、常住人口全体に占める割合は17・2%に上昇した。戸籍を持つ高齢者人口は313万3千人から367万7千人に増え、戸籍を持つ人口全体に占める割合は26・3%に達した。

 医療事情の改善が進むのに伴い、100歳以上の高齢者も増えている。19年末時点で戸籍を持つ80歳以上の高齢者は63万1千人で、前年と比べて4万7千人増えた。100歳以上の高齢者は1046人に達した。(c)Xinhua News/AFPBB News