【10月19日 AFP】フランス・リーグ2(2部)のソショー(FC Sochaux)に所属するセネガル人MFウセイヌ・ティウネ(Ousseynou Thioune)が18日、頬をかまれたという対戦相手の主張を否定し、自身が人種差別を受けていたと明かした。

 バランシエンヌ(Valenciennes FC)のGKジェローム・プリオール(Jerome Prior)は、0-0で終わった17日の試合後にティウネに頬をかまれたと批判したが、ティウネは試合中に自身の肌の色についてプリオールが発言したと主張している。

 試合後にピッチから去る際にプリオールの人種差別的な発言によりもみ合いになったと明かしたティウネは、相手から繰り返し侮辱されたと主張している。

 ティウネは地元紙レスト・レピュブリカン(L'Est Republicain)に、「2回目にもめたときに、彼に『表に出ろ。片を付けようじゃないか』と言った。頭を彼の頬に押し付けたことは事実だし、怒っていたというのもその通りだ。頭突きをしてやりたかった」と話している。「でも考えて取りやめた。かんではいない」

 一方、バランシエンヌの会長は、ティウネがプリオールをかんだことに疑いはないと話した。「本当に残念だ。それを軽視してはいけないし、否定するべきではない。私はジェロームと話をした。頬をかまれていたし血を流していた」「こういう振る舞いは深刻に受け止めなければならないし、根絶しなければならない」

 お互いの主張が証明された場合、両選手はリーグから処分を受ける可能性がある。(c)AFP