【10月19日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)は18日、今季の残りを欠場するかもしれないと報じられていた主力DFビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)について、膝の靱帯(じんたい)を損傷したと発表した。

 2-2で終了した17日のエバートン(Everton)戦で、ファン・ダイクは相手GKジョーダン・ピックフォード(Jordan Pickford)から危険なタックルを受けて負傷し、手術が必要になった。

 リバプールは発表文の中で「センターバック(ファン・ダイク)は、グディソン・パーク(Goodison Park)での試合開始6分にブルーズ(エバートンの愛称)のGKジョーダン・ピックフォードと接触し、膝の靱帯を損傷した」と記した。

「ファン・ダイクは途中交代を強いられ、けがについてさらなる診察を行った結果、手術が必要であることが判明した」「現時点で明確な復帰の時期は定められていない」

 リバプール守備陣のキープレーヤーであるファン・ダイクの復帰まで、どんなに短く見積もっても数か月はかかるため、ユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督にはチームを軌道に乗せ続けるべく解決すべき大きな課題が残された。

 オランダ代表のキャプテンでもあるファン・ダイクは、来年6月に開幕が延期された欧州選手権(UEFA Euro 2020)を欠場する恐れもある。

 ファン・ダイク自身はSNSに投稿したメッセージの中で「今は自分の回復に完全に集中しているし、できるだけ早く復帰するためにできる全てのことをやるつもり」と記すなど、前向きな態度を示した。

「当然がっかりだが、私は困難の中にもチャンスがあると強く信じるタイプだ」「必ずこれまで以上に良い状態で、体調を整え、強くなって復帰する」

 2018年1月、DFとしては当時の世界最高額である7500万ポンド(約102億円)の移籍金でサウサンプトン(Southampton FC)から加入して以来、ファン・ダイクはリバプールの復活にとって重要な存在であり続けた。

 29歳のファン・ダイクはリーグ戦の直近94試合で先発出場を果たし、クロップ監督政権の最初の2年間で欠けていた守備の堅さをチームにもたらした。

 その後、リバプールは2018-19シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)を制し、昨季は30年ぶりにリーグ優勝を成し遂げた。

 夏の移籍マーケットが終了したばかりであるため、クロップ監督はもろくなった最終ラインの選択肢を強化するのに来年1月まで待たねばならない。

 ジョエル・マティプ(Joel Matip)とジョー・ゴメス(Joe Gomez)は常にけがに悩まされており、MFのファビーニョ(Fabinho)がDFにコンバートされる可能性もある。(c)AFP