【10月18日 AFP】20-21イタリア・セリエAは17日、第4節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)は新型コロナウイルス感染から復帰したズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が2ゴールを挙げ、2-1でインテル(Inter Milan)とのダービーを制して単独首位に浮上した。

 ここまでリーグ戦2試合の出場ながら、どちらも2ゴールを決めているイブラヒモビッチは「すごく飢えていて、それを示すことができた」「閉じ込める獣を間違えたな」とコメントした。

「あっという間にシーズンから離脱して、家にずっといるのは精神的には簡単ではなかったが、体は働きたくて武者震いしている。プレーしたがっている」「少し味覚を失ったが、3日おきに綿棒を突っ込んでいたし、俺がダービーに出るのを止めることは誰にもできない」「今回のダービーは非常に重要だった。ミランは4年間、勝っていなかった」

 2-4で敗れた2月のダービーでも得点しているイブラヒモビッチは、序盤に連続ゴールをマーク。まずは13分、PKを阻まれたものの跳ね返りを自ら押し込んで先制点を決めると、その3分後にはラファエル・レオン(Rafael Leao)の絶妙なクロスに合わせて2点目を奪取した。

 インテルも29分にロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)が1点を返したが、6選手が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかり、アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督が難しいやりくりを強いられているチームは試合をひっくり返すことはできなかった。

 これでミランは、ファビオ・カペッロ(Fabio Capello)監督の下で優勝した1995-96シーズン以来となる開幕4連勝を飾り、勝ち点を12に伸ばしてアタランタ(Atalanta)と3差の単独首位に立った。アタランタは1-4でナポリ(SSC Napoli)に大敗した。

 一方、新型ウイルス陽性で隔離中のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を欠く王者ユベントス(Juventus)は1-1でクロトーネ(FC Crotone)と引き分け、昇格組の相手に今季初勝ち点を献上した。

 ユベントスはロナウドの他にパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)も不在で、さらに新加入のフェデリコ・キエーザ(Federico Chiesa)はデビュー戦で退場し、10人で試合を終えるのは今季早くも2試合目となった。

 勝ち点8で3位ナポリと並んでいるユベントスだが、引き分けは4節を終えてすでに2試合で、2勝のうち一つもナポリが試合に現れなかったことによる不戦勝となっている。

 新指揮官のアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)監督は、顔ぶれが新しくなったチームの経験不足を嘆き、「われわれは若いチームで、経験を積むには時間が必要だ」とコメントした。(c)AFP/Emmeline MOORE