【10月18日 AFP】20-21スペイン1部リーグは17日、第6節の試合が行われ、優勝候補のレアル・マドリード(Real Madrid)とFCバルセロナ(FC Barcelona)はともに低調なパフォーマンスで敗戦を喫し、次節今季初の伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」に臨むことになった。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、後半頭に4枚替えを強行したものの悪い流れを変えることができず、昇格組のカディス(Cadiz CF)にホームで0-1で敗れた。

 その2時間後、バルセロナは敵地コリセウム・アルフォンソ・ペレス(Coliseum Alfonso Perez)でレアルに付き合う形でヘタフェ(Getafe CF)に0-1で敗れ、ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は就任後初黒星を喫した。

 レアルのパフォーマンス低下は顕著で、現王者の枠内シュートはわずか2本だった。一方、カディスはアントニー・ロサノ(Anthony Lozano)のゴールで先制した後もより多くの決定機を作った。

「弁明することはない」とコメントしたジダン監督は、「前半に相手が2点か3点決めていたら文句なしだった。言い訳はない」と完敗を認めた。

 リオネル・メッシ(Lionel Messi)が沈黙するなどバルセロナも好調とは程遠く、後半にハイメ・マタ(Jaime Mata)のPKで失点した後も反撃することができなかった。

 レアルはけが人も懸念されており、前半でベンチに退いたセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)は左膝をアイシングした状態で試合を見守った。

 チームはラモスのけがは深刻ではないとしているものの、21日に行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)のシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)戦、そしてその3日後のクラシコへのキャプテンの出場が疑問視されている。

 ラモスが長期離脱となるとその影響は甚大で、王者のさえないパフォーマンスにライバル勢は士気を上げている。

 バルセロナはレアル黒星のチャンスにつけ込むことができなかったものの、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はルイス・スアレス(Luis Suarez)が得点を記録するなど、敵地バライドス・スタジアム(Balaidos stadium)でセルタ(Celta de Vigo)を2-0で下した。アトレティコは、レアルとの勝ち点差を2に縮め、バルセロナには1ポイント差をつけた。(c)AFP/Thomas ALLNUTT