【10月17日 AFP】アゼルバイジャン第2の都市ギャンジャ(Ganja)で17日未明、複数の民家がミサイル攻撃で破壊された。同国とアルメニアの係争地をめぐる3週間におよぶ紛争はいっそう激化している。

 ミサイル攻撃があった時、多くの住民は就寝中だった。ギャンジャにいるAFP取材班は、建物群ががれきの山と化し、人々が泣きながら現場から逃げる様子を目撃した。バスローブやパジャマ姿の人も見られ、多くは室内用のスリッパを履いたままだったという。

 現場を目撃したエルミル・シリンザダイ(Elmir Shirinzaday)さん(26)は、小さな子ども1人と女性2人、男性4人ががれきの中から救出される様子を見たとし、「女性1人は両足がなかった。別の一人は肘から先がなかった」と述べた。救出された人々の容体は確認できていない。

 AFPはその後、生死不明の3人が担架で運ばれるのを目撃した。またある男性は「私の妻がそこにいた、私の妻がそこにいたんだ」と泣きながら、救急隊員に連れられて救急車に向かって歩いていた。

 イルハム・アリエフ(Ilham Aliyev)アゼルバイジャン大統領のヒクマト・ハジエフ(Hikmat Hajiyev)補佐官はツイッター(Twitter)で、第1報として「民家20軒以上が破壊された」と明かした。

 ギャンジャでは11日に別の住宅地がミサイル攻撃を受け、民間人10人が死亡していた。(c)AFP/Dmitry ZAKS