【10月17日 AFP】仏パリ郊外で16日、男性教師が学校近くで首を切断されて殺害された事件で、当局は未成年者1人を含む4人の身柄を拘束した。司法筋が17日早朝、AFPに明らかにした。

 司法筋によると、拘束された4人はいずれも、警察が射殺した容疑者の男と親類関係にある。容疑者の所持品からは2002年ロシア・モスクワ生まれと記された身分証が見つかったが、正式な身元確認はまだとれていないという。

 警察は、教師の頭部の写真をツイッター(Twitter)に投稿したアカウントを捜査していると発表。投稿にはエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領を「異教徒の指導者」と呼び脅迫する内容が含まれていたが、容疑者によるものだったかは分かっていない。問題のアカウントは現在、凍結されている。

 事件を受け、仏議会は16日の審議を中止。ユーグ・ランソン(Hugues Renson)副議長は動揺を隠せない様子で、男性教師への攻撃について「言語道断」だと批判した。マクロン大統領は事件について、「イスラム過激派のテロ攻撃」との見解を示している。(c)AFP