【10月17日 時事通信社】米ロサンゼルス国際空港で15日、メキシコのサルバドル・シエンフエゴス前国防相(72)が麻薬密輸やマネーロンダリング(資金洗浄)に関与した疑いで拘束された。ロイター通信が伝えた。立場を利用してメキシコの麻薬カルテルによる米国への麻薬密輸に手を貸していたという。

 米検察当局によると、ペニャニエト前政権下の2012~18年、軍を率いた前国防相は「エル・パドリノ(ゴッドファーザー)」の異名を取り、賄賂を受け取って一部のカルテルを保護。軍を押さえて何トンものコカインやヘロイン、覚せい剤、マリフアナなどの密輸を手助けした。軍によるカルテル掃討作戦では「味方」に手心を加える一方、敵対組織は激しくたたいたとされる。

 米検察は「前国防相は賄賂の見返りとして、殺人や拷問などの暴力を繰り返すカルテルがおとがめなしで活動するのを許してきた」と指摘した。(c)時事通信社