【10月17日 AFP】テニスの四大大会(グランドスラム)、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)の主催者は16日、無観客も選択肢に入れながら来年の大会開催を目指すことを明らかにした。今年のウィンブルドンは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)により第2次世界大戦(World War II)以来となる中止となった。

 今シーズンのテニスは新型コロナウイルスの影響で大打撃を受けたが、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は無観客で行われ、全仏オープンテニス(French Open 2020)は例年の5月から9月下旬に延期して1日の観客数も1000人に制限した上で開催にこぎ着けた。

 ウィンブルドンを主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)は、2021年大会について入場者数を満員にするか、上限を設定するか、もしくは無観客にするといういくつかのシナリオを計画しているという。

 AELTCのサリー・ボルトン(Sally Bolton)最高経営責任者(CEO)は、「2021年に選手権を開催するのはわれわれの最優先事項であり、それを実現するためのシナリオ立案に積極的に取り組んでいる」と述べた。

 また、大会の発表文では、「これからもすべての利害関係者、とりわけゲスト、スタッフ、そして出場者の健康と安全を第一に考えていく」とすると、「われわれは関係官庁および公衆衛生当局、ならびに他のスポーツ業界と緊密に連携し、現在進行中であるコロナウイルスのパンデミックで生じるさまざな課題や状況の把握に努めていく」と表明した。

 第134回ウィンブルドン選手権は、2021年6月28日から7月11日にかけて開催される予定となっている。(c)AFP