【10月17日 AFP】タイの首都バンコク中心部で16日夜、抗議デモを行った民主活動家らに対し、警察が放水砲を使用した。同国政府は5人以上の集会の開催を禁じる緊急命令を出していたが、活動家らは2夜連続で命令を無視してデモを断行した。

 同市の主要商業地区には民主派約3000人が集結。逮捕された活動家の釈放を訴え、プラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)首相に暴言をぶつけた。

 数百人規模の警察機動隊は隊列をなしてデモ隊に向け進み、解散しなければ放水砲を使用すると警告。その数メートル先では数百人のデモ隊が即席の防御柵を立てて道路を封鎖し、警察に対し「出て行け!」と叫んだり、タイの国歌を歌ったりした。

 警察は化学物質を含む青色の水を放出。傘を差して身を守るデモ隊を押しのけた。デモ隊は後に解散したが、参加者の多くは再びデモを行うと誓った。

 警察テレビ局(Police TV)によると、警察官4人とデモ参加者11人が負傷した。(c)AFP