【10月16日 時事通信社】タイでプラユット政権に対する反政府運動を続ける若者らは16日、バンコク中心部で抗議集会を開いた。政府がバンコクで5人以上の集会を禁止する中、15日に続いて強行。放水や催涙弾の発射で阻もうとした警官隊と衝突した。

 警察は集会が予定されていた商業地区周辺を封鎖し、開催を阻止しようとしたが、主催者は場所を急きょ近くの交差点に変更した。警官隊はデモ隊に向け、放水して警告。前進を続けたデモ隊と衝突し、催涙弾も使用した。7月中旬から続く抗議行動で、デモ隊と警官隊の衝突は初めて。

 警察は取り締まりを強化しており、13日以降、活動家約50人を逮捕した。15日には反政府運動の中心的役割を果たしてきたアノン弁護士や多数の学生指導者を拘束したが、若者らは16日も雨の中繰り出し、逮捕者の釈放などを要求した。

 若者らは軍の影響を受けるプラユット政権の退陣や軍事政権下で制定された憲法の改正、王室改革を訴えている。プラユット首相は16日、記者団に「何のために辞任するのか」と退陣を否定。集会の制限などの緊急措置の期限は1カ月で、状況が改善すれば早期に解除する考えを示した。(c)時事通信社