【10月17日 時事通信社】ジョンソン英首相は16日、難航している欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)交渉をめぐり、EUがこれまでの姿勢を改めない限り物別れの道を選ぶと表明した。ただ、即時交渉打ち切りには踏み込まなかった。EUは年末の協定発効を目指して英国との協議を数週間続ける方針を決定済みで、双方は残り少ない時間の中で合意を模索することになりそうだ。

 EUのフォンデアライエン欧州委員長は「計画通りEU交渉団は来週ロンドンを訪れ、集中協議に取り組む」とツイッターに投稿した。

 ジョンソン氏は9月上旬、「10月15日までに合意できなければ英EU間のFTAはない」と一方的に宣言。しかし、期限内の妥結は実現せず、対応が注目されていた。

 EUは15日の首脳会議で、交渉は漁業権争いなど主要な懸案の解決に向けた進展が不十分だとして、「合意に不可欠な措置」を講じるよう英側に要求。期限の設定でEUを追い込み、譲歩を引き出す狙いだったジョンソン氏は、逆に圧力をかけられる形となった。(c)時事通信社