中国、高齢者サービス体系構築を推進 「十三五」期間に134億元投入
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【10月17日 Xinhua News】中国の60歳以上の高齢者人口は2019年末時点で、総人口の18・1%に当たる2億5400万人で、うち満65歳以上は1億7600万人だった。高齢化社会に対応するため、「十三五」(第13次5カ年計画、2016~20年)期間中、中央予算から高齢者サービス体系構築のために134億元(1元=約16円)余りが拠出され、高齢者サービス向けベッド数が761万床に達した。
在宅を基本とし、社区(コミュニティー)をよりどころに、高齢者福祉施設を補完とする多層的な高齢者サービス体系の構築がスタートし、投資の増加、支援策の整備、サービス能力の向上を通じて、高齢者サービス体系の大枠が構築されつつある。
「十三五」期間中、中国の高齢者サービス体系構築への投資は増加し、拠出額は134億元を超えた。脆弱(ぜいじゃく)分野を改善し、政府の基盤保障の職責を着実に履行、特別困窮世帯向け高齢者サービス施設の建設を支援する一方、都市と企業が連携する高齢者サービス特別行動を実施し、大都市での高齢者福祉施設不足問題などの解決を図った。
また、高齢者サービス体系構築への支援策も強化された。「シルバー産業市場の全面的開放、高齢者サービスの質向上に関する若干の意見」や「高齢者サービスの発展推進に関する意見」など国務院レベルでの政策から、「高齢者向け住宅改造プロジェクトの実施加速に関する指導意見(ガイドライン)」、改訂版「高齢者福祉施設管理規定」など具体的な管理規定の実施まで、高齢者サービス体系構築を取り巻く環境が改善されつつある。
さらに、高齢者サービス体系のサービス能力が向上した。高齢者向けベッド数は761万床を超え、福祉施設は3万4千カ所を超えた。うち民間施設が全体の50%強を占めた。特に北京市、上海市などでは80%を超えた。(c)Xinhua News/AFPBB News