【10月16日 AFP】ラグビー世界王者の南アフリカ代表が、新型コロナウイルスによる混乱を理由に、オーストラリアで予定されている南半球の4か国対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2020)への参加を辞退した。同国ラグビー協会(SARU)が16日に発表した。

 昨年行われたW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で3度目の優勝を果たしてから、一度も試合を行っていないスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)は、辞退の理由に政府による渡航制限や選手の福利、安全面の懸念を挙げた。

 この結果、31日に開幕予定の今大会に参加するのはオーストラリアとニュージーランド、アルゼンチンのみとなり、試合数は当初の12から6に減るなど混乱に陥ることになった。

 SARUのジュリー・ルー(Jurie Roux)最高経営責任者(CEO)は、「サポーターや商業パートナーにとって、非常に残念な結果」と述べた。

「しかし、複数の状況で(新型コロナウイルスの)パンデミック(世界的な大流行)の影響が続いているため、物流面の他の困難を別にしても、スプリングボクスを派遣することでどうしても選手の福利をひどく傷つけてしまう」

 ニュージーランドでは6月に、オーストラリアでもその後すぐにラグビーは再開されたが、南アフリカでは新型ウイルスによってより長い中断を強いられ、同国代表はわずか1試合の消化で渡豪しなければならないという状況だった。

 南アフリカのジャック・ニーナベル(Jacques Nienaber)ヘッドコーチ(HC)は、選手たちが500分近いプレー時間を積むことを望んでいた。

 この大会は当初8月に開幕する予定だったが、パンデミックによって延期を余儀なくされた。

 昨年11月のW杯決勝でイングランドを下した南アフリカは、来年7月に同国ソウェト(Soweto)で予定されているブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)との試合までテストマッチが行われない見通しとなっている。(c)AFP