【10月16日 AFP】交流サイト(SNS)大手の米ツイッター(Twitter)は15日、サービスに障害が発生して世界中で使用できない状態となったが、約2時間後に復旧したと発表した。

 米カリフォルニア州を拠点とする同社は、「内部システムに何らかの異常が起きている。セキュリティー侵害やハッキングの証拠はない」と公式アカウントに投稿。その後、グリニッジ標準時(GMT)16日午前0時11分(日本時間同午前9時11分)に、「この問題を引き続き監視していく。すでに正常に戻ったようだ」とAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)のステータスページで告知した。

 オンラインサービスの障害情報サイト「ダウンディテクター(Downdetector)」によれば、ツイッターを利用できないとの報告は全世界のユーザーからあったが、障害の発生は特に米東海岸と西海岸、日本に集中していた。発生時刻はGMT15日午後9時半(日本時間16日午前6時半)ごろとみられる。

 ツイッターは今週、米大統領選の民主党候補ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領と息子の汚職疑惑を報じた米紙ニューヨーク・ポスト(New York Post)の記事の情報源が疑わしいとして、フェイクニュース拡散への懸念から記事へのリンクをブロック。以降2日間にわたり、偏向だとの批判を浴びていた。

 米上院の共和党議員らは15日、ツイッターのジャック・ドーシー(Jack Dorsey)最高経営責任者(CEO)を召喚して、記事ブロックについて問いただす方針を表明。テッド・クルーズ(Ted Cruz)上院議員は、「これは選挙干渉だ。大統領選まであと19日に迫っている」「なぜツイッターが企業の力を乱用して報道を黙らせるのか、説明してもらう」と述べた。(c)AFP