【10月16日 AFP】男子テニス、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は15日、今シーズンはオーストリア・ウィーンでのエルステ・バンク・オープン(Erste Bank Open 2020)と英ロンドンでのATPファイナルズ(ATP Finals 2020)の2大会に出場し、ATPランキングのトップを維持していく計画を明らかにした。

 全仏オープンテニス(French Open 2020)決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れた後、保養のためにボスニア・ヘルツェゴビナの公園を訪れているジョコビッチは、「当初は予定に入れていなかったウィーン大会でプレーするつもりだ」「ウィーンでプレーするのは15年ぶり(実際は2007年以来)なので、とてもうれしい」とAFPの取材に語った。

 33歳のジョコビッチは、今季の残りもプレーを続ける意向を示す中で、来月15日に開幕するロンドン大会に臨んでシーズンを締めくくることを明らかにし、「今季は中断を強いられ、いつもとは違った奇妙なものになったのと同時に、自分にとっては好成績を収められたシーズンになったし、試合やポイントランキングに関してはとても満足している」と語った。

「残りの1か月半を終えて、世界1位で締めくくれることを願っている。それがプロとしての目標であり、そのために練習を続けていく。あとは大いに自分次第だ」

 四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇るジョコビッチは、2月3日から世界ランクのトップを維持しており、同2位のナダルには1890ポイント差をつけている。全仏オープン決勝でストレート負けを喫した後は、保養のために妻とボスニアの公園を訪れている。

「この2か月半は多くの試合をこなしてきたが、(新型コロナウイルスのパンデミック<世界的な大流行>による)制限や規則で外出できず、精神的にかなり消耗した」「これが3日間の旅行の最終日だ。回復して生まれ変わった気分だ」 (c)AFP