【10月16日 時事通信社】欧州連合(EU)は15日、ブリュッセルで首脳会議を開いた。2日間の日程で、初日は英国との自由貿易協定(FTA)締結交渉をめぐって対応を議論。十分な進展が見られないことへの「懸念」を声明で示した上で、合意を目指して今後数週間、交渉を続ける方針で一致し、英国に対しては譲歩を呼び掛けた。

 フォンデアライエン欧州委員長は14日、ミシェルEU大統領と共にジョンソン英首相と電話会談。終了後には「まだ多くの仕事が残されている」とツイッターで述べ、英EUの溝の深さを示唆していた。

 また、合意を追求する姿勢を示しつつ「どんな代償でも払うわけではない」と強調。企業間の公平な競争維持の枠組みや、英沖合でのEU加盟国の漁業権など、懸案で合意する条件は「適切でなければならない」と歩み寄りを促していた。

 一方、15日に合意期限を設定していたジョンソン氏は今回の会議結果を受け、交渉続行か打ち切りかを判断する。ジョンソン氏はEUから譲歩を引き出せない現状に「失望」を表明したものの、続行を選ぶとの見方が大勢だ。

 EUは、1月末に離脱した英国の「移行期間」が終わる年末にFTA発効を間に合わせるには月内の合意が必要だと主張してきたが、交渉が来月にずれ込む可能性も取り沙汰されている。(c)時事通信社