【10月15日 時事通信社】欧州連合(EU)は15日、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の毒殺未遂事件に関与したとして、ロシア大統領府の幹部や連邦保安局(FSB)トップら高官6人と、化学兵器を過去に開発していた研究所に対する制裁を発動した。EUへの渡航禁止や資産凍結の措置を講じる。

 EUは、旧ソ連の軍用神経剤「ノビチョク」系毒物をドイツや化学兵器禁止機関(OPCW)が検出したことを踏まえ、12日の外相理事会で制裁に合意していた。

 ナワリヌイ氏は今年8月、統一地方選の活動のため訪れたシベリアから移動する国内線の機内で体調が急変した。EUは官報で「ナワリヌイ氏はシベリア滞在中、ロシア当局によって注意深く監視されていた」と指摘。ノビチョク系毒物は当局だけが入手できるとし、「毒物投与は大統領府の同意の下でのみ可能と結論付けることが妥当だ」と説明した。

 またEUは15日、リビア内戦をめぐり、ロシアの民間軍事会社の活動を支援したとして、プーチン大統領に近い実業家エフゲニー・プリゴジン氏を新たに制裁対象に加えた。(c)時事通信社