【10月15日 時事通信社】反政府運動が続くタイのバンコク中心部の商業地区で15日午後、プラユット首相の退陣や王室改革を求める若者らが集会を開いた。警察筋によると1万人以上が参加。政府はバンコクで5人以上の集会を禁じる措置を講じたが、若者らは従わず、14日に続いて大規模な抗議行動を展開した。

 政府は15日未明、「国家の安全が脅かされ、緊急措置が必要となった」として、バンコクで5人以上の集会を禁じると発表した。これを受け、14日にバンコク中心部を行進後、首相府周辺にとどまっていたデモ隊を排除し、学生指導者ら22人を逮捕した。警察は13日にも抗議行動を行った21人を逮捕している。

 警察が集会参加者は逮捕すると警告したにもかかわらず、15日午後の集会には大学生だけでなく、高校生から高齢者まで幅広い世代が集まった。集会ではデモ隊指導者が「われわれはあきらめないし、引き下がらない」と演説。参加者は「仲間を釈放せよ」とシュプレヒコールを上げた。周辺では警官隊が厳戒態勢を敷き、デモ隊とにらみ合う場面もあった。

 14日の行進ではデモ隊の一部が王妃らの乗った車列に向け、独裁への抵抗を示す指を3本立てるポーズを取った。王室が絶対的な存在であるタイでは異例の事態で、プラユット首相は「平和的なデモではない」と非難する声明を出した。(c)時事通信社