【10月16日 AFP】フランス南部ニース(Nice)で生活するホームレスの男性が、今月2日に同国などを襲った暴風雨「アレックス(Alex)」の被災者らの窮状に胸を痛め、150ユーロ(約1万8000円)の貯金をはたいて衛生用品を購入し、寄付した。

 ルーマニア出身のイオンネル・ギオロイウ(Ion-Nelu Gioroiu)さん(52)は、同市の近代・現代美術館(MAMAC)の階段で4年間暮らしている。

 この暴風雨では、イタリアと国境を接する山岳地帯のアルプマリティム(Alpes-Maritimes)県の複数の村が孤立して広範な被害が出た上、少なくとも4人が死亡した。

 ギオロイウさんはホームレス支援組合が発行する雑誌を売って貯めた150ユーロを、寄付用の救援物資の購入に充てたという。同誌の最新号では、ギオロイウさんに関する記事が掲載されている。(c)AFP