【10月15日 AFP】(更新、写真追加)欧州連合(EU)は15日、ロシアの野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の毒殺未遂事件と、リビア内戦へのロシアの介入をめぐり、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の側近らに制裁を科した。

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 制裁対象には、大統領向けのケータリングサービスを運営していることで「プーチンのシェフ」とも呼ばれる、エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏も含まれている。

 EUは、プリゴジン氏が民間軍事会社ワグネル(Wagner)を支援したことにより、リビアの平和が損なわれたと主張。EUによるとワグネルは、国連(UN)の対リビア武器禁輸措置に「繰り返し違反」したという。ロシアは、国際的に認知されているリビア暫定政府と対立する元国軍将校の実力者、ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)司令官を支持している。

 EUの制裁対象者リストに加えられたプリゴジン氏は、EU域内への渡航が禁止されるとともに、同域内に保有する資産は凍結される。またEU内の個人および企業による、プリゴジン氏への資金提供も禁止される。

 この他、神経剤ノビチョクを使用してナワリヌイ氏の毒殺を試みた6人が制裁対象とされた。

 この中には、ロシア情報機関の連邦保安庁(FSB)のアレクサンドル・ボルトニコフ(Alexander Bortnikov)長官や、大統領府高官のセルゲイ・キリエンコ(Sergei Kirienko)氏とアンドレイ・ヤリン(Andrei Yarin)氏も含まれている。

 EUは、「ナワリヌイ氏に対する毒物の使用は、大統領府の同意があって初めて遂行可能だったと結論付けるのが妥当」との見方を示した。

 今回の発表を受けて、ロシアは直ちに反発。ドミトリー・ぺスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は「故意に示された非友好的な措置」であり、「EUはこの措置により、わが国との関係を損なった」と指摘するとともに、報復する構えを示した。(c)AFP