【10月16日 Xinhua News】中国雲南(Yunnan)無量山国家級自然保護区南澗(なんかん)管理保護局の鳳凰山鳥類環志(標識調査)ステーションでこのほど、シロハラハリオアオバトが見つかった。複数の専門家によると、同種が中国で見つかったのは今回が初めて。

 全国鳥類環志センターの張国鋼(Zhang Guogang)副主任は、シロハラハリオアオバトが主に東南アジアに分布していると説明。今回中国で見つかった理由として、この個体が単独で長い距離を飛んで来た可能性と、気候や生息地の環境変化などの要因で、群れ全体が北に移動した可能性が考えられ、引き続き追跡と観測が必要だと述べた。

 張氏によると、シロハラハリオアオバトは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで低危険種(LC)に指定されており、個体群は減少傾向にある。主にラオスやタイ、ベトナムなどに分布し、熱帯や亜熱帯にある標高400~800メートルの山地や丘陵地帯の原生林や常緑広葉樹林に生息。活動範囲は最高で標高1500メートル以上に達する。

 同管理保護局の時国彩(Shi Guocai)シニアエンジニアによると、ステーションの職員が10日、この鳥を詳しく調べ、健康状態が良好であることを確認した上で、18時25分に標識を装着して自然に帰した。(c)Xinhua News/AFPBB News