【10月14日 AFP】英国で生まれ世界的に有名になったロックバンド、フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)のヒット曲「ドリームス(Dreams)」をリップシンクしながら、スケートボードに乗る男性を撮影した映像が、動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」で人気を集めたことをきっかけに、この曲が40年以上ぶりに米音楽チャートの「ビルボード・ホット100(Billboard Hot 100)」に返り咲いた。

 動画を投稿したのは、ティックトックのユーザー名「doggface208」、本名ネイサン・アポダカ(Nathan Apodaca)さん(37)。工場に勤務しているという。

 1977年のこの名曲を流しながら、大きなペットボトルからジュースを飲み、スケートボードで街を走っていくこの動画は瞬く間に人気となり、860万の「いいね」が集まった。

 これをきっかけに、70年代のロックの大御所が再び脚光を浴びている。バンドの初期メンバーの一人、ミック・フリートウッド(Mick Fleetwood)氏は先週、アポダカさんの動画の自身のバージョンを公開。

 13日には、同じくバンドメンバーのスティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)氏も、ティックトックに初投稿。ピアノにあわせて歌う「ドリームス」の動画で、アポダカさんのユーザー名をタグ付けした。

 ビルボード誌のライターは、「ティックトックではこれまでにも、かつての名曲を各チャートに復活させてきたが、(中略)ここまで古い歌がホット100の上位に食い込んだのは初めて」であり、「楽曲をメインストリームで突如ブレークさせるという、ティックトックの実証済みのパワーはますます強まるばかりだ」と、公式サイト上に書いている。(c)AFP