【10月14日 AFP】スウェーデンの家具大手イケア(IKEA)は13日、中古家具の買い取り・販売キャンペーンを開始すると発表した。最大買い取り額は元値の半額だという。

 この「バイ・バック・フライデー(Buy Back Friday)」キャンペーンは、年末商戦の開始を告げる「ブラックフライデー(Black Friday)」に合わせ、27か国で11月24日から12月3日まで実施される。

 イケアの親会社インカグループ(Ingka Group)の小売り事業部門で副マネジャーを務めるステファン・バノベルベク(Stefan Vanoverbeke)氏は今年のブラックフライデーについて、「衝動買いではなく、お客さまの家具に第二の生を与えるお手伝いをしたい」と語った。

 イケアはこれに先立ち、同社の手頃な価格の組み立て式家具が過剰消費や廃棄を助長しているとの懸念に対処するため、エコ運動の一環として家具のレンタルやリサイクルを開始する計画を発表していた。

 インカグループによると、この買い取りキャンペーンでは、「再販できないものはリサイクルするか、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)で最も影響を受けた人々を支援するための地域事業に寄付する」という。

 インカグループは、中古家具の販売価格の決め方については明らかにしなかったが、買い取り代金については、現金ではなく商品券で支払うという。(c)AFP