【10月14日 AFP】トルコのメディアは13日、1週間足らずの間に少なくとも44人が密造酒を飲んで死亡したと報じた。同国ではアルコール飲料に高い税が課されているため、密造酒の生産が増えている。

 国営のトルコ・ラジオ・テレビ放送(TRT)によると、イスタンブールを含む8県で9日以降、44人の死亡が確認されたほか、30人が病院に搬送された。

 警察は13日、密造酒製造の疑いで58人を逮捕したと明らかにした。

 国内では最近、違法に製造されたアルコール飲料による中毒被害の事例が複数報じられている。これらの密造酒には、失明など深刻な健康被害を引き起こすメタノールが含まれていることが多い。近年アルコール飲料に課される税の引き上げが続き、密造酒の生産が増えている。

 2002年にレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領が党首を務める公正発展党(AKP)が総選挙で政権を獲得したのち、アニスの実で風味をつけたトルコを代表する酒「ラク」の価格が急上昇した。

700ミリリットルの瓶入りのラクの平均価格は、2002年には8トルコ・リラ(現在のレートで約110円)だったが、現在は170トルコ・リラ(同約2300円)まで上昇している。

 敬虔(けいけん)なイスラム教徒でアルコールやたばこの消費に反対の立場を取っているエルドアン大統領は、世俗主義の野党からはトルコのイスラム化を推進していると批判されている。(c)AFP