【10月14日 AFP】UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2020-21)は13日、各地で試合が行われ、リーグAのグループ4ではドイツがホームで0-2とリードされながらもなんとか追いつき、スイスと3-3で引き分けた。

 直近5戦で4度目の引き分けに終わり、うち3戦でリードを守りきれていないなど不振が続くドイツは、同組でスペインに次ぐ2位の座をキープ。しかし、14年にわたってチームを率いているヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督のドイツ代表での時間は危機を迎えている。

 7日にホームで行われたトルコとの国際親善試合を3-3で引き分けたドイツは10日、フルメンバーをそろえ敵地キエフでウクライナを2-1で下していたが、またしても守備面のもろさを露呈。これが代表通算100試合目になったものの、2失点目に絡んだトニ・クロース(Toni Kroos)は「もちろん3失点する時は守備が良くないということだ」と認めた。

 60歳のレーブ監督は、2022年のW杯カタール大会(2022 World Cup)まで契約が残っている。

 しかしながら、ドイツ国内におけるレーブ監督への支持は、優勝した2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)がピークとなり、グループステージ敗退に終わった2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)での惨敗以降は急落している。

 そして今回のドローにより、ローター・マテウス(Lothar Matthaus)氏やバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)氏といった同国サッカー界の大物からのレーブ監督に対する批判は強まるだけだろう。

 自分たちのミスから3失点を喫したドイツは、ティモ・ヴェルナー(Timo Werner)とカイ・ハヴァーツ(Kai Havertz)、サージ・ナブリー(Serge Gnabry)に得点が生まれた。

 ゴールを奪ったハヴァーツは「これまでも多くの逆境があったが、僕らは常に立ち直ってきたし、きょうも士気の高さを見せられた」と話し、不本意な結果に終わったこの一戦を前向きに評価した。

 レーブ監督もいくつかあったポジティブな要素に目を向け、「もちろんわれわれは再びミスを犯したし、そこは修正しなければならない」としながらも、「立て直せたのは良かった。チームの勝つ気を示していたと思う」「こうしたミスはプロセスの一部だ」と語った。(c)AFP