【10月14日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は13日、月など将来の宇宙探査の指針を示した国際合意「アルテミス協定(Artemis Accord)」に8か国が署名したと発表した。

 この協定の締結により、原加盟国オーストラリア、カナダ、イタリア、日本、ルクセンブルク、アラブ首長国連邦(UAE)、英国、そして米国がNASAの「アルテミス計画」に参加する道筋が整った。同計画では2024年までに月面への有人着陸を実現することを目指している。

 NASAのジム・ブライデンスタイン(Jim Bridenstine)長官は「アルテミスは史上最も幅広く、多様な国際的有人宇宙探査計画であり、アルテミス協定はこの唯一のグローバル連合の設立手段となる」と表明。

「きょうの署名で、われわれは月の探査のためにパートナー各国と団結し、全人類が享受することができる安全で平和、かつ豊かな宇宙の未来を築くことにつながる、非常に重要な基本方針が確立される」と説明した。

 アルテミス計画はNASAが主導するものの、月面で持続的に活動する体制を構築するには国際的なパートナーシップが必要だとNASAは強調している。NASAはさらに、このようなパートナーシップは、将来の有人火星探査ミッションに向けて重要だとみている。(c)AFP